【女性に多い痔の悩み】相談しづらい痔のお悩み 入浴が改善に効果④

入浴は痔疾の養生に最適です

痔の症状にとって入浴は、温熱・圧刺激を受けることにより、血管やリンパ管に作用し血液の循環を活発にするので、非常に大切な養生のひとつです。毎日就寝前、四十~四十二度の温めのお湯にゆっくり浸かると副交感神経が刺激され、精神の緊張がほぐれ筋肉が緩み、熟睡につながります。入浴中は、できるだけ肛門に湯があたるように股を開き加減にして、肛門を温めながら緊張をほぐすよう心掛けてください。
日本式のお風呂はじんわりよく温まるという長所があります。湯舟に入って体を温め、汗を流し出してから体を洗います。湯舟に数回浸かって自然に毛穴を広げてからアカを取るのが最良の入浴法です。こうしたことからも、欧米のようにシャワーで済ませるよりは、日本式のほうが優れています。浴室から出るときには、風呂の湯より一~二度低めの湯をかぶると湯冷めはしにくいものです。湯冷めして、体を冷やしてしまい、体調を崩されることのないようご注意ください。
入浴できない場合、タライにお湯を入れてお尻をつける座浴だけでも効果があります。座浴されることで、肛門部は常に清潔に保たれ、周囲の血液循環を良好にして、細菌の繁殖を防ぎます。

長時間のデスクワークや身体の冷えにも。ヨガやトレーニングの後にも。
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専門学校の教師の痔闘病話

「持病の尿管結石を繰り返し、三度目でした。痛み止めの座薬を挿入したのですが、その直後、脱出して出血と痛みです。次から次と粘液が出てきて、立ちあがることもできません。脱出した肛門は戻らず、出血も止まりません。激痛と鈍痛の波状攻撃でした。椅子に座ることさえも怖かった。
専門学校の講師をしていますが、講義中の痛重い感じは忘れることができません。学生には『お尻が痛いから、今日は休講』なんて、かっこ悪くて言えません。不快感に打ち震えながらの講義で、何を話したかなんて上の空でした。講義のない時は、ただひたすら横になっていました。
専門医の手術を受けるように勧めてくださる方もいましたが、以前、痔の手術を受けた父のたいへんつらそうな姿を目の当たりにしていたので、とても受け入れることはできませんでした」。

夜のお付き合いで飲み過ぎた痔持ち主の談話

「たしなむ程度と気を付けていても、ついつい飲み過ぎてしまうことがあります。調子に乗ってしまった、と反省しても『後の祭り』です。 二十六歳の頃でした。肛門が切れ、排便すると軽い脱出もあり時々出血もありました。若い盛りでしたので、仕事や酒のお付き合いも全力投球でした。さして重症とも考えずに、薬局の市販薬で急場を間に合わせていました。しかし、三十歳代半ばの冬のことです。排便中に突然、激痛と脱出に見舞われ、便器を見ると血の海です。ただただ驚愕するばかりでした。それからは連日、出血と痛み、それに就寝時に襲ってくる痒みとの闘いでした。当時は病院に行けば何とかなるかとも考えましたが、なかなか受診する気にならず、悶々とした日々を過ごしました」。

出産と同時に痔を発症した奥様

「お尻に初めて違和感を感じたのは、長男の出産後でした。ちょっとした痛みと僅かな出血です。その時は、買ってきた薬を使い、三ヶ月くらいでおさまったのです。ところが十年ほど経て、再び違和感でした。鶏卵大の大きなシコリができてしまったのです。シコリは膿を持ち、腫れて激痛を伴います。以前のように市販薬で治るかなと思ったのですが、とんでもありません。
夜には痒みで眠れず、家事もまともにはでき無くなりました。我慢できず、肛門科に駆け込みました。膿を出す治療をしてくれたのですが、一週間もすると、また膿がたまり痛みと痒みです。それに切開したところから血膿がでて、少しおさまったかなと思うと別のところから膿が出ます。
医師からは「あとは本格的な手術しかない」といわれましたが、切開して膿を出せば治るようにいわれていたのに、その気配もなく、信用できません。それに知人からも手術しても再発は避けられないと、聞いていたので、外科手術はコリゴリと思っていました」。