アドラー心理学の二匹の蛙。絶望の中でも最後まであきらめない勇気

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健康

「嫌われる勇気」で名前が知れ渡ったアルフレッド・アドラー。

世界的にはフロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨匠と呼ばれています。

 

彼が講演で好んで語ったイソップ寓話があります。

それは「ミルクの壺のカエル」というお話。

 

“ミルクがいっぱい入った壷の淵を、二匹のカエルが跳び回っていました。

突然、二匹とも壷のなかに落ちてしまいました。

一匹は「もうおしまいだ」と泣きました。

ゲロゲロと泣いて、溺れ死ぬ覚悟をしました。

もう一匹はあきらめませんでした。

何度も何度も足をばたつかせて、とうとう、

もう一度足が固い地面に着きました。

何が起きたと思いますか?

ミルクがバターに変わっていたのです。”

 

この話をアドラーから聞いたことのあるアルフレッド・ファラウ哲学博士は、ダッハウの強制収容所に入れられていた間、希望を失っていた大勢の人々に向けて、この短いお話をして彼らの心を揺さぶることが出来たのです」と『アドラーの思い出』(創元社)のなかで話しています。強制収容所の大勢の収容者たちが希望をもったお話です。

 

もちろん、カエルは泳げるのですが、この寓話ではカエルを人に例えています。最後まで諦めない姿を諭したお話でしょう。

 

コロナ禍で生きているのが辛いと感じる人が増えています。自己否定とか自己卑下とも呼ばれる状態で、心療内科医は警告を発します。

自分で自分を否定してしまうと、どこまでも人は落ちていきます。最近の社会ではコロナ禍で生活苦になる人が急拡大する貧困状況を「底が抜けた」とまで表現します。

あなたが何人にも代えがたい存在であると気づいていますか?

何者にも代えがたいはずの人生なのに、お金もなく仕事も家も失って失意に陥る人がなんと多い世の中なのでしょう。ストレス過多から匿名で誹謗中傷する世間を見ていると、コロナが人間の本性を暴いていくようで悲しさしかありません。

「死ぬとき幸福な人に共通する7つのこと」(小澤竹俊著作)という本を紹介します。小澤先生は3000人以上を看取ったホスピス医です。

彼は死ぬ間際の方々との対話を元に、幸福に死んでいった人たちの共通点を見つけました。

それは

①自分で自分を否定しない

②いくつになっても新しい第一歩を踏み出す

③家族や大切な人に愛情を示す

④一期一会の出会いに感謝する

⑤今この瞬間を楽しむ

⑥大切なものを他人にゆだねる勇気と覚悟を持つ

⑦今日一日を大切に過ごす

 

息が事切れる最後の瞬間まで「自分は自分自身の終生の応援団」でいることの大事さを説いています。

 

「新しい一歩を踏み出す勇気」・・・私が一番気持ちが惹かれたテーマです